元プロ野球選手の堂上隼人（どううえ はやと）さんは、かつて福岡ソフトバンクホークスなどでプレーし、将来を期待された有望な捕手の一人でした。しかし、その一方で素行不良が度々問題視され、現役時代・引退後を通じて複数回の性犯罪で逮捕・有罪判決を受けています。
本記事では、堂上隼人さんのプロ野球選手としての経歴と、繰り返された不祥事の詳細を時系列に沿って解説いたします。
繰り返された不祥事と逮捕歴
堂上隼人さんは、プロ野球選手としてのキャリアの裏で、重大な不祥事を繰り返してきました。以下に主な逮捕歴と事件の内容をまとめます。
■ 初の逮捕（2012年）
- 2012年8月19日：福岡県内で、面識のない20歳女性に対し「顔を見るな」と脅してわいせつな行為を行い、8月23日に強制わいせつ容疑で逮捕されました。
- この事件を受け、8月24日に球団から契約解除が発表され、8月27日付で自由契約選手となりました。
■ 再逮捕と三度目の逮捕（2012年）
- 2012年7月23日：福岡県古賀市で17歳女性に「殴るぞ」と脅し、駐車場でわいせつ行為。9月12日に再逮捕。
- 2012年7月30日：福岡市東区で、帰宅中の19歳女子短大生に「顔を見るな」と脅してわいせつ行為。10月9日に三度目の逮捕。
■ 有罪判決（2013年）
3件のうち、7月23日の事件について起訴され、2013年1月25日、懲役2年の実刑判決が福岡地裁より言い渡されました。控訴するも、同年4月24日に棄却されています。
入団前にも性犯罪歴あり
堂上隼人さんには、実はソフトバンク入団前の社会人時代にも性犯罪歴があったことが判明しています。これにより、海外リーグ挑戦時にビザが下りなかったとも報じられています。
球団側はこの過去を把握していたにも関わらず、「更生した」との判断でドラフト指名に踏み切った経緯が明かされています。
2025年に再び逮捕される
時を経て2025年、再び重大な事件が報じられました。
- 2025年4月：神奈川県横浜市保土ケ谷区の路上で、面識のない18歳女性に対してわいせつ行為をした疑い。
- 2025年6月12日：不同意わいせつの容疑で逮捕されました。
堂上さんは容疑を認め、「人として本当に間違ったことをした」と謝罪。「一軍での出場が少なく不安に駆られた」「コーチとの人間関係に悩んでいた」と動機を語る一方で、「原因は今も分からない」とも述べています。
プロ野球選手としての経歴
■ 香川オリーブガイナーズ時代
堂上隼人さんは、独立リーグの香川オリーブガイナーズでプレーしており、首位打者・本塁打王・リーグMVPなど、輝かしい実績を残しています。特に強肩強打の捕手として注目を集めました。
■ ソフトバンクホークス入団と一軍出場
2008年のプロ野球育成選手ドラフトで、福岡ソフトバンクホークスから育成5位で指名され入団しました。
- 2009年3月30日：支配下登録（背番号42）
- 2010年：7試合に出場、打率.286（2安打）
- 2011年：1試合出場のみ、打席数は1打席
- 通算成績：2年間で8試合出場、2安打、打率.250
背番号は2011年にアレックス・カブレラ選手の入団に伴い「35」へ変更されました。
まとめ：光と影が交錯した選手人生
堂上隼人さんは、プロ野球選手として一時は輝かしい活躍を見せた一方で、複数回にわたる性犯罪により逮捕・有罪判決を受け、社会的信頼を失いました。球団も過去の犯罪歴を知りながらも指名を行っており、その判断についても再び問われています。
再犯に至った背景には、精神的な不安や社会との関わりに問題があったと見られますが、何よりも被害者に深刻な影響を与える犯罪である以上、厳正な処分と社会的な責任が求められます。
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