2025年春、楽天証券で大規模な不正アクセス・不正取引事件が発生し、多くの投資家に衝撃を与えました。
しかし実は、楽天証券ではこれまでにもさまざまなトラブルや不祥事が起きてきた歴史があります。
本記事では、過去から現在に至る楽天証券の主なトラブルやシステム障害、不正アクセスの事例を、分かりやすく時系列でまとめました。
楽天証券では、2005年から2009年にかけて繰り返し大規模なシステム障害が発生しており、金融庁からの行政処分や業務改善命令を受けています。
特に投資家にとって、リアルタイムの取引ができないことは致命的であり、多くの苦情が寄せられました。
また、2006年にはWikipediaに掲載された障害情報を楽天証券が社内から削除しようとしたことで批判が集中し、後に謝罪するという事態にも発展しました。
楽天証券はこの件について**「人為的ミス」**と認め、公式に謝罪を行いました。
誤請求されたユーザーの中には、取引を中断せざるを得なかった人も多く、システムの信頼性と運用体制への疑問が噴出しました。
楽天証券単体の問題にとどまらず、楽天グループ全体でもセキュリティに関する懸念が指摘されています。
楽天は「楽天エコシステム」と呼ばれる、1つのアカウントで複数サービスを利用できる統合型サービスを展開していますが、
この構造が利便性と引き換えにセキュリティリスクを高めていると専門家から指摘されています。
楽天証券側は被害状況の調査と補償対応を進めていますが、多くの投資家が「セキュリティ対策の甘さ」を非難しています。
楽天証券はこれまでに
といった問題を何度も経験してきました。2025年の不正アクセス事件も、これらの課題が根本的に改善されていないことの表れともいえます。
楽天証券を利用するユーザーは、便利さと引き換えに、こうしたリスクを理解しながら、二段階認証の設定やログイン履歴の確認など、自己防衛意識を高めることが今後ますます重要になってくるでしょう。
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