自民党の衆議院議員であり、農林水産大臣である江藤拓(えとう・たく)氏。長年にわたり政界で活動してきたベテラン政治家ですが、近年ではその言動がたびたび問題視されています。
今回は、江藤氏に関する不祥事や失言・問題発言を5つに厳選してご紹介します。
2025年5月18日、江藤氏が佐賀市で行った講演での発言が大炎上しました。
「私はコメを買ったことがありません。支援者の方がたくさんくださるので、まさに売るほどある」
という発言は、物価高騰や生活苦に直面している多くの国民の感情とかけ離れており、ネット上やメディアで批判が殺到しました。
林芳正官房長官も記者会見でこの件について問われるなど、政界内にも波紋が広がりました。
江藤氏は翌19日に「お騒がせして遺憾」と謝罪しつつも、発言の撤回は行わず、「発言を修正する」と釈明しました。
2014年には、江藤氏が支部長を務める自民党支部が、支援者に対して約2万部のカレンダーを無料で配布していたことが明らかになりました。
この行為は、公職選挙法で禁止されている「寄付」に該当する可能性があり、法的な問題が指摘されました。
物品の無料配布は「選挙運動の一環とみなされるリスク」があるため、慎重に行うべきとの声も多く上がりました。
2016年から2018年にかけて、江藤氏が都内ホテルで開いた政治資金パーティーにおいて、宮崎県庁東京事務所の職員が運営の一部を担っていたことが、2019年11月に報じられました。
この問題については、公務員が政治活動に関与した可能性があるとして、政治的中立性を問う声が上がりました。
2019年9月、参議院農林水産委員会で、豚熱(旧・豚コレラ)の感染拡大について問われた江藤氏は、次のように発言しました。
「そもそも、神様が悪い」
この発言は、行政の対応責任を放棄しているように受け取られ、野党から強く批判されました。
その後、江藤氏は発言を撤回し、議事録からも削除されることとなりました。
2025年2月の予算委員会では、江藤氏が次のように発言しました。
「食糧法には価格の安定なんて書いてありません」
しかし、実際には「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」として、明確に価格安定が目的とされています。
この誤答弁はすぐに訂正されましたが、農政を担ってきた人物としての資質を疑問視する声が上がりました。
江藤拓氏は、これまでにも物品配布や公務員の私的動員、失言・誤答弁など、複数の問題行動を指摘されてきました。
特に2025年5月の「コメを買ったことがない」発言は、国民感情との乖離が大きく、多くの批判を集めた発言となりました。
国民の代表である政治家には、発言や行動に対する責任と、社会的影響を考慮した慎重さが求められます。今後の対応に注目が集まっています。
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