俳優として多くの作品に出演し、注目を集める犬飼貴丈(いぬかい あつひろ)さん。整った顔立ちと確かな演技力で知られる彼ですが、その華やかな表舞台の裏には、意外にも波乱万丈な子供時代がありました。
本記事では、犬飼さんの幼少期の環境から、父親の失踪、転校、部活動、そして芸能界デビューのきっかけまで、丁寧にご紹介いたします。
犬飼さんは徳島県出身とされていますが、実際には幼少期を千葉県で過ごしています。しかし、その生活は決して平穏なものではありませんでした。
犬飼さんが4歳のとき、突然父親がフィリピンパブの女性とともに国外へ失踪。その影響により、家庭は一気に不安定になりました。精神的なショックや生活の混乱もあり、犬飼さんは幼稚園を留年することになります。
さらに、小学6年生のときには両親が離婚。父親からの養育費も途絶えたことで、犬飼さんと母親は母の実家がある徳島県小松島市へと移り住むことになりました。
犬飼さんは千葉県の香取市立山田小学校に通っていましたが、家庭の事情により徳島県の小松島市立坂野小学校へ転校しました。
中学校は同じく坂野中学校へ進学し、陸上部に所属。得意種目は110mハードルで、なんと県大会で6位入賞という好成績を残しています。
このように、家庭が不安定な中でもスポーツに打ち込み、しっかりと結果を出していた姿は印象的です。
小学生の頃は髪を長く伸ばしていたことから、女の子に間違えられるほどの可愛らしさだった犬飼さん。そのルックスから男女問わずモテていたそうです。
一方で、家庭環境の複雑さから、内面には繊細な部分もあり、感受性が豊かな性格が育まれていったと考えられます。のちの俳優としての表現力にも、そうした経験が大きく影響しているのかもしれません。
犬飼さんは幼少期から漫画やアニメ、音楽鑑賞が大好きで、高校時代にはバンド活動に熱中。ギターやボーカルも担当していたとのことで、音楽への情熱も強かったようです。
また、陸上競技では新人戦で再び県6位入賞を果たしており、スポーツと芸術の両方に秀でた多才な一面が見られます。
父親不在の中、犬飼さんを支え続けたのは母親でした。母子二人三脚で生活を乗り越えてきた中で、母親がふと放った言葉――
「顔だけはよく産んであげてるんやから、何かに使わなもったいない」
この言葉がきっかけで、犬飼さんは**「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」**に応募。そして見事、第25回グランプリを獲得し、芸能界の道へと進むことになります。
犬飼貴丈さんの子供時代は、父親の失踪や転校、経済的な困難など、決して平坦な道ではありませんでした。しかし、そんな中でも母親と支え合いながら、スポーツや音楽、学業に真摯に取り組んできた姿がありました。
この波乱万丈な幼少期こそが、現在の犬飼さんの芯の強さや、人間味あふれる演技につながっているのではないでしょうか。
今後のさらなる活躍にも、ますます注目が集まります!
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