小説家・エッセイストとして独自の世界観を描き続ける王谷晶（おうたに あきら）さん。彼女の作品には、女性同士の恋や曖昧な人間関係、そして社会から取り残された人々への深いまなざしがあります。
今回はそんな王谷晶さんの経歴や、不登校の経験、そしてレズビアンとしてのカミングアウトについて丁寧にまとめました。
目次
王谷晶の基本プロフィール
- 名前：王谷晶（おうたに あきら）
- 生年：1981年
- 出身地：東京都
- 職業：小説家・エッセイスト
- デビュー：2012年 ノベライズ作品『猛獣使いと王子様』
王谷さんは、2020年の小説『ババヤガの夜』が日本推理作家協会賞の最終候補となったほか、同作の英訳『The Night of Baba Yaga』で英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞を受賞。これは日本人として初めての快挙でした。
学歴と学生時代：不登校から読書への没頭
学歴の概要
- 高校卒業後、東京都内のデザイン系専門学校を卒業
- 大学には進学せず、学業よりも生活や読書を優先
- 専門学校進学の理由は「実家を出て自立したかったため」
不登校の経験
- 小学生時代から不登校気味で、出席日数は半分程度
- 学校を休む日は、家でひたすら読書
- 中学・高校時代も最低限の出席のみで、図書館通いと自宅での学習中心
- 「学校に馴染めない」「周囲の人間関係が負担だった」と語っています
これらの経験は、彼女の作品における「曖昧な関係性」や「社会の枠からこぼれ落ちた人物たち」の描写に深く影響していると考えられます。
就職氷河期世代としての葛藤と成長
高校卒業後は、寿司屋・ビデオ屋・スナックなど非正規の仕事を多数経験しながら、独自の感性を磨いていきました。専門学校時代も授業よりもアルバイトや趣味を優先し、古本屋や映画館に通う日々を送っていたとのことです。
作家としての歩みと代表作
主な著書
- 『完璧じゃない、あたしたち』
- 『ババヤガの夜』
- 『君の六月は凍る』
- 『カラダは私の何なんだ？』
- 『探偵小説には向かない探偵』
ジャンルは小説・エッセイ・漫画原作と幅広く、特に女性同士の恋愛や友情、社会的マイノリティの視点を描く作品に定評があります。
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