ロックバンドSIAM SHADEは90年代に数々の名曲を世に送り出し、今なお熱狂的なファンを持つ存在です。
しかし近年は、収益分配や権利を巡るメンバー間の対立、さらに震災復興支援金の扱いを巡る問題が訴訟にまで発展しました。
本記事では、SIAM SHADEの訴訟の理由や経緯、そして最新の展開までを分かりやすく解説します。
目次
SIAM SHADE訴訟の背景とは?

再結成後の収益管理が対立の発端
- 2011年の震災後、再結成ライブやチャリティイベントを開催
- 活動収益(ライブ、グッズ、物販など)は、ギタリスト**DAITA氏の会社「SOUND MOTORS」**で一括管理
- 2018年頃から、他メンバー(栄喜・KAZUMA・NATCHIN・淳士)が「収益分配が不公平では?」と疑念を抱き、対立が表面化
SIAM SHADE訴訟の主な争点

収益分配を巡るトラブル
- メンバー4人は「法人売上を1/5で平等分配すべき」と主張
- DAITA氏は「運営経費を控除するのは当然」と反論
- 2015~2016年にはグッズ制作会社X社を巡り、「約120万円の虚偽精算」「約4,000万円の損害賠償請求」へ発展
震災復興支援金の扱い
- チャリティ収益金(約2,600万~4,000万円)が不適切に使われたのではと疑惑が浮上
- 原告(4人)が返還を求めるも、裁判所は「寄付に問題なし」と判断
楽曲とバンド名の権利問題
- DAITA氏が作曲・編曲した38曲の著作者人格権を主張
- 2025年8月、DAITA氏が逆に提訴
- 「SIAM SHADE名義の使用禁止」
- 「楽曲演奏の差し止め」を求める
SIAM SHADE訴訟の経過と裁判内容
証拠提出と裁判の長期化
- 4人側は帳簿開示を要求し、協力企業・団体に証拠提出を求める
- 弁護士が警察を伴い企業本社を訪問するなど異例の事態も発生
- 一方DAITA側は会計・税務書類を提出し、「不正はなかった」と反証
2024年の和解
- 裁判は5年以上に及び、最終的に2024年末に和解
- 「2018年の未精算収益を分配」することで決着
- 不正出金や横領は認められず、「解決金=遅延分配金」と説明
2025年の新たな提訴
- DAITA氏が4人を提訴
- 「SIAM SHADEは5人での活動を前提とした名称」と主張
- 新ギタリストRENOを加えた活動も「不当利用」として問題視
SIAM SHADE訴訟が与えた影響
音楽業界への教訓
- 契約・収益管理を明確化する重要性が浮き彫りに
- ファンからも「どちらが正しいSIAM SHADEなのか」と議論が続く
メンバー・関係者への影響
- 訴訟は5年以上にわたり、精神的・経済的負担が拡大
- 協力企業や復興支援団体も巻き込まれる大規模な問題に
まとめ:SIAM SHADE訴訟の本質
SIAM SHADEを巡る訴訟は、
- 収益分配の公平性
- 震災チャリティ金の扱い
- 楽曲権利・バンド名利用
という複数の問題が絡み合い、長期化・複雑化しました。
特に2025年の「バンド名と楽曲使用差し止め訴訟」は、今後の活動やファンの受け止め方に大きな影響を与えると見られます。
👉 今後の裁判の進展についても、最新情報が入り次第、随時追記していきます。
コメント